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EOS 5D Mark III 気になる動画機能の実力とは?

気がつけば超久々のblog更新です。今日はAppleの新型iPadの話題で世間は持ちきりなわけですが、先日発表されたばかりのCanon EOS 5D Mark Ⅲのことを、よもやお忘れではありませんよね? 待ちに待ったMarkⅢ登場だったわけですが、蓋を開けてみれば本体価格35万という金額が足を引っ張ってか、世間では意外なほどに冷ややかな意見が散見されます。

こと動画機能に関して言えば、All-IとIPBという新たなファイル形式の採用を除けば、搭載されたどの動画関連機能も5D MarkⅡで問題とされていた部分の改善機能ばかり。しかしですよ、もともとおまけ機能だった(といわれている)ライブビュー機能を進化させたEOS Movieは、EOS 5D Mark Ⅲの登場で、現場でより使いやすくなったことだけでも大歓迎なはず・・・。

さて、スチルカメラの機能については、あまたのblogを参照していただくとして、今日はムービーカメラマンの皆さんが気になって気になって仕方が無い、「・・・で、ぶっちゃけ動画機能はどうなのよ」って部分だけにフューチャーし、備忘録もかねて記しておくことにしますか。

【気になる動画機能における5D MarkⅡとの違いサマリー】

・常用感度ISO12800の実現(そりゃもうびっくり!)

・モアレの低減(使えるカットが一気に増えるかも!)

・ローリングシャッター減少の低減(ほんのちょっとだけど)

・REC中でも外部モニターへのHD表示を維持するHDMI出力(MarkⅡではSD解像度にダウン)

・録画中の音声レベル表示の実現(最低限必要だった機能がようやく)

・録画中の音声レベル調整(※できるにはできるのだけど・・・)

・イヤフォン端子による録画中の音声モニタリング(※できるにはできるのだけど・・・)

・タイムコード対応(編集マンにとっては歓喜の機能)

・1ファイル12分の壁を突破

・CFカードとSDカードの同時挿入

・REC中のタッチセンサー操作

・・・などなど

まずは高感度性能についてですが、5D MarkⅡがISO1600、まぁ目をつぶればISO3200までがなんとか使える範囲だったことを考えると、5D MarkⅢでは、ISO12800でさえ確実に使えるレベル(もちろん用途によりますが)。さらに感度拡張設定のISO25600も、超高感度カメラとしてみれば何ら問題なく”使える画”を創りだしてくれます。ちなみにスチル撮影では感度拡張設定でISO102400相当まで使えるけれど、動画では感度拡張でもISO25600までなのでご注意を。

で、ISO12800が常用感度となり、実際に撮影されたサンプル映像でも明らかにEOS 5D MarkⅡとは一線を画すものとなったわけですが、もちろんスーパー超高感度カラーテレビカメラNC-R550bとは比較するレベルではないものの、市販されているカメラとしては、これはもう高感度カメラの中でも”超”を冠してもいい状況になってきました。CMOS特有のあの醜いノイズは圧倒的に押さえられ、感度拡張ISO25600でも、超高感度撮影としてみれば”使える画”を作りだしてくれます。正直、明るいオーロラなら十分撮影できるレベル!あー、早く北極圏にいきたい!(ちなみにNASA の発表によれば太陽でフレア爆発が起こり、8日には地球に到達し、低緯度でもオーロラがみられる、かも?って)

次にモアレについてですが、もうデジタル一眼レフカメラをつかった動画撮影では諦めの境地というか、どんなに美しい映像を撮影してもあの醜いモアレも同時に収録されるシチュエーションは、ビデオカメラのそれに比べて涙モノのレベルでしたが、5D Mark Ⅲでは、かなり気にならないレベルにまで来た印象です。もちろん場合によりますが。

そして5D MarkⅡによる撮影で、外部モニターによるフォローフォーカスを不可能にしてきた最悪の「REC中はSD解像度にダウン」が、ようやく改善。REC中もHD解像度の映像を外部モニターに出し続けてくれます。

さらに、精神衛生上の大いなる改善というか、これまでホントに録音できているのかさえわからずドキドキだった音声収録ですが、録画中の音声レベル表示機能の搭載により、これまたようやく視覚的なモニタリングができるようになったことも見逃せません。

もひとつ音声関連のトピックとしては、録画中の音声レベル調整が可能になった点も挙げられます。・・・が、しかしです。超ゆっくりとした速度で、ですが。つまり、ミキサーのように過大入力に瞬時に対応、なんてことはできません。タッチセンサーを連打することで数秒をかけてレベルがゆっくり上下可能です。もちろんREC中に可能な操作です。

そしてイヤフォン端子の搭載は、発表前にリークされた外観画像でも話題となりました。イヤフォンですからもちろんREC中にもモニタリングできます。さらに(操作は煩雑にはなりますが)音量調整も可能です。でもでも、実際に収録された音声を聴く事はできません。音声収録時にはノイズリダクションがかかりますが、イヤフォンから出る音声にはそれがありません。まっ、ほんとに音がRECされてんのか?っていう疑念解消には応えてくれる機能のひとつです。

で、念願のタイムコードが搭載されたことは、音声各種機能向上以上に僕らの作品制作に貢献してくれる機能といえるかもしれません。REC-RUNとFREE-RUNの設定のほか、任意でTC設定も可能。ネイティブ編集時には涙モノの機能です。

1ファイル12分の壁を突破してくれたことも見逃せませんね。RECしながら自動的にファイルを分割して収録してくれるこの機能の搭載で、とくにインタビュー収録での苦労がかなり改善されるはずです。

そして今回から、CFカードの他にSDカードも同時に挿入可能になりました。スチル撮影では、例えばCFカードの容量がいっぱいになると自動的にSDカードに記録してくれる”カード自動切り替え”機能が搭載されていますが、残念ながら動画撮影では、CFはCF、SDはSDと、最初に設定したカードへ記録するだけ。シームレスにファイルを橋渡ししてはくれないのでした。でも同一内容の録画が可能なので、バックアップとして考えれば嬉しい機能ですね。

最後に「十字タッチセンサー」のことも5D MarkⅡユーザーの方にはお伝えしなければならないでしょう。いわゆる「サブ電子ダイヤル」と呼ばれる大型のダイヤルスイッチにタッチセンサーが搭載されていおります。中心の「SET」ボタンと、外周のギザギザの間の凹み部分(ってわかりづらすぎる!)に仕込まれたこのタッチセンサーによって、REC中にガチガチ各種ダイヤルを操作せずとも、絞り値やシャッター速度、ISO感度の変更はもちろん、録音レベル変更・調整も可能にしています。タッチセンサーになっているのはもちろん操作音や振動などが記録中の映像に影響を及ぼさないようにするための配慮なわけです。この操作に慣れるまでには少々時間がかかりそうですが、上下左右方向で操作できるこの十字タッチセンサーは、結構便利に使える機能です。

ってなわけで、10ヶ月ぶりにblogを更新したかと思えば、超ロングテキストという見る人に優しくないものになってしまったことをお詫びしながらも、みなさんにとってEOS 5D MarkⅢへのさらなる想いを駆り立てるものとなれば光栄です。

動画機能としては、フラッグシップモデルのEOS 1Dxとほぼ同等だと言われています。動画撮影のための各種”改善”はもとより、使えるISO12800を・・・、言い換えればISO3200や6400が完全に作品作りにつかえるようになったことを考えれば、EOS 5D MarkⅡからの乗り換え価値は十分にあると、僕は思うのですが・・・。

さて、気になる機能はみなさん実機でご確認を!

JAXA「はやぶさ」地球帰還へ 超高感度カメラがその瞬間を待つ

「はやぶさ」が地球の大気圏に再突入するまで、あと1時間あまりとなった。

ネットでは、JAXA管制室の様子や落下現地からの生中継が行われ、回線がパンク状態になるほどのアクセス数だ。一般の日本人がこれほどこの宇宙計画に入れ込んでいるのは、宇宙での度重なるトラブルを克服しながらついに地球に戻ってくるというハプニングストーリーが大きく影響している。

相模原にあるNASDA(現在のJAXA)で、この計画の取材をしたのはもう何年前のことだろう。当時は「はやぶさ」というニックネームはまだ無く、小惑星サンプルリターン計画「MUSES-C」と呼ばれていた。サンプルを採取するためのシステムもまだいくつもの方法が検討されていた時代。川口教授の後をついて、「はやぶさ」の開発施設を何度も撮影してまわったものだ。

計画は、僕の記憶の中からすっかり消え去った頃に実行に移された。

地球と火星の間に漂うわずか540mほどの小惑星「イトカワ」までたどり着いた快挙に歓喜したのもつかの間、2度トライした着陸は残念ながらうまくいかなかった。2回目の降下で着地の際に舞い上がった僅かな砂粒がカプセルの中に付着した可能性に望みをかけることになる。

しかし降下の際に発生したエンジンの燃料漏れが原因で姿勢を制御できなくなった「はやぶさ」との通信が途絶えてしまう。・・・そして行方が完全にわからなくなった。

7週間にわたる捜索の末、再び「はやぶさ」からの信号をキャッチすることに成功する。

通信を回復したJAXA管制室の懸命な努力によって、ついに地球への帰還に向けた運用が始まった。

しかし、地球帰還を目前にして、4つあるエンジン全てが停止するという絶望的な状況に見舞われる。

何とか復帰させたることに成功した1台のエンジンを制御しながら、「はやぶさ」は再び地球を目指すことになった。

これほど、人々を一喜一憂させる宇宙計画は久しぶりだ。

特に日本人はこういうエピソードに弱い。無機質の探査機を擬人化し、苦難を乗り越えるエピソードと自分たちの生きざまとを重ね合わせて見る思考は日本人ならではのものかもしれない。

そして今夜、7年間の旅路から”彼”が帰ってくる。

まもなく大気圏に突入し、流星のようように光りながら夜空を横切り、やがてパラシュートを開いてゆっくりとオーストラリアの砂漠地帯に落ちてくるのだ。

その様子をリアルタイムのビデオ映像でとらえるため、スーパー超高感度カラーテレビカメラNC-R550aがJAXAのスタッフによってオーストラリアに持ち込まれている。

どんな映像をとらえてくれるのか、期待に胸踊らせる思いで見守っている。

そして、カプセルが無事に回収され、わずかでも小惑星イトカワの岩石が付着していることを祈らずにはいられない。

フィッシュアイレンズ

明確な目的がなくロケ中にフィッシュアイレンズを装着してしまうと、これがまたなかなかシャッターを押す機会に遭遇できずやきもきするものだ。

これは円形の写野を持つ全周魚眼(フィッシュアイレンズ)が描き出す、あまりに特殊なディストーションによって、絵作りが非常に難しくなることが理由だ。

このレンズを付けると、目の前に見えるモノ全てをギュギューッと歪ませて無理やり一枚の絵の中に押し込んでしまう。

一枚ですべてを写し込めるという面で言えば便利なようだが、実に難しいレンズともいえる。

それゆえに、ここぞという時に使用するレンズなわけだが、なんとなく装着してしまうこともある(笑)。こうなると、ちょっとした拷問(?)で、無理やり出された学校の課題をクリアしなければならない学生のような状態におかれてしまうわけだ。

とにかく、何か絵になるものはないかと、あらゆるものにフィッシュアイレンズを向けてみるわけだ。このレンズを使うコツは、ふた通りある。ひとつは、できるだけ遠くから撮ること、そしてもうひとつはとにかく被写体に近づいて撮る、という両極技だ。

遠いと歪みが少なくなり、たとえば空に向けてしまうと、このレンズはあらゆるシチュエーションで勝手に絵作りをしてくれる。極端な話、誰がとっても綺麗な写真が出来上がる。一方、近づくバージョンは、これが意外に難しい。

近づくといっても、これはもうレンズにぶつかるほどの距離まで迫らないと面白い絵にはならないのだ。

しかし、これがビシッと決まると、実に爽快。

その場であれも見ることができない世界を独り占めできる幸福感に包まれるのだ(笑)。

6万円前後で買えるレンズなので、興味のある方はぜひフィッシュアイレンズの世界に足を踏み入れてみては???

火星とプレセペ星団の接近(超高感度カメラ)

先月、八ヶ岳の観測所で、スーパー超高感度カラーテレビカメラNC-R550aを使った特殊撮影ロケを行っていたときのこと。

太陽が沈みやがて薄暮も消えたころ、夜空はちょうど冬の星座たちが太陽を追うように西の地平線に沈もうとしているところだった。

そんななか、ひと際輝きを放っていたいたのが火星。

何気なく超高感度カメラNC-R550aを火星に向け、ゆっくりとズームアップしてみた。するといびつな四角形の星の並びが見えてきた。春を代表する星座、かに座だ。

さらにズームアップして行くと・・・

火星のすぐわきにに無数の星の集まりが見えてきた。四角形の真ん中に輝くその星の集まりは、かに座の散開星団「プレセペ星団・M44」。偶然にもその日は、プレセペ星団に火星が接近している最中だった。

超高感度カメラで星空をズームアップしていくと、こんなふうに、次第にいろいろな星が見えてきて、とても不思議な気分になる。

望遠鏡ではこうは行かないからだ。

超高感度カラーテレビカメラならではの、夜空を自由に探索できる体験。ロケの準備をしなければならないハズなのに、このカメラを手にすると、ついつい星空探訪をしてしまうのがたまにキズ。

夜空はすっかり春の星座でいっぱいだった。

SONYの動きが面白い

SONYの動きが面白い。

“Exmor” APS HD CMOSセンサー搭載でレンズ交換式

AVCHD記録対応の高画質ハイビジョンビデオカメラを開発

ミノルタから取り込んだスチルカメラブランド”αシリーズ”の豊富なレンズラインアップをマウントアダプターを介して組み合わせることができる、大型CMOS搭載HDビデオカメラ開発計画の発表だ。

Canon EOS 5D MarkⅡによって思いがけず確立してしまった(笑)デジタル一眼レフカメラによるHDムービーという新スタンダード。この出来事によって、スチルカメラとビデオカメラのボーダーラインが混沌としてゆくであろう将来像を、誰もが容易に思い描いてしまうようになった。

しかしひとつのメーカーでスチルカメラとビデオカメラを別々に開発しているところにとっては、禁断の果実ともいえる。

EOS  5D MarkⅡを筆頭にしたデジタル一眼レフカメラによるムービー撮影の可能性は非常に大きい。しかしスチルカメラスタイルによるムービー撮影は、ユーザーに対して裏技的な運用を強いるのが現状だ。それがムービースタイル専用製品として開発されれば、一気に新ジャンルの乱立が予想される。

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