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フィッシュアイレンズ

フィッシュアイレンズ

明確な目的がなくロケ中にフィッシュアイレンズを装着してしまうと、これがまたなかなかシャッターを押す機会に遭遇できずやきもきするものだ。

これは円形の写野を持つ全周魚眼(フィッシュアイレンズ)が描き出す、あまりに特殊なディストーションによって、絵作りが非常に難しくなることが理由だ。

このレンズを付けると、目の前に見えるモノ全てをギュギューッと歪ませて無理やり一枚の絵の中に押し込んでしまう。

一枚ですべてを写し込めるという面で言えば便利なようだが、実に難しいレンズともいえる。

それゆえに、ここぞという時に使用するレンズなわけだが、なんとなく装着してしまうこともある(笑)。こうなると、ちょっとした拷問(?)で、無理やり出された学校の課題をクリアしなければならない学生のような状態におかれてしまうわけだ。

とにかく、何か絵になるものはないかと、あらゆるものにフィッシュアイレンズを向けてみるわけだ。このレンズを使うコツは、ふた通りある。ひとつは、できるだけ遠くから撮ること、そしてもうひとつはとにかく被写体に近づいて撮る、という両極技だ。

遠いと歪みが少なくなり、たとえば空に向けてしまうと、このレンズはあらゆるシチュエーションで勝手に絵作りをしてくれる。極端な話、誰がとっても綺麗な写真が出来上がる。一方、近づくバージョンは、これが意外に難しい。

近づくといっても、これはもうレンズにぶつかるほどの距離まで迫らないと面白い絵にはならないのだ。

しかし、これがビシッと決まると、実に爽快。

その場であれも見ることができない世界を独り占めできる幸福感に包まれるのだ(笑)。

6万円前後で買えるレンズなので、興味のある方はぜひフィッシュアイレンズの世界に足を踏み入れてみては???

夜明け前の時間

夜明け前の細い細い月の撮影が終わった後、僕はそのまま眠らずにプールサイドのチェアに腰をおろしていた。

夜明けの前兆は、一瞬・・・。

そこからは、関を切ったように闇が青い光に包まれ始める。

青から、やがて紫色へ・・・。

地上の景色が、次第にそのディテールを見せ始めるが、太陽はまだ地平線の下に位置している。

そのわずかな時間帯に現れるパープルスカイ。

鳥の声だけが静かに響き渡る、とっておきの時間。

あと数時間もすると、2010年最初のパープルスカイが現れる。

初日の出もいいが、ぜひ夜明け直前の紫色の空を見上げてほしい。

それは闇と光の狭間にある、まるで扉のような時間だから。

星の光を浴びて過ごす一夜

気がつくと2009年も明日で最後。今年は例年に比べてずいぶん自然の中で撮影できた感じがする。

海外のしかも真っ暗闇の山の中で、たったひとり星空にレンズを向ける。

木々の音を聞き、風を感じ、星の光を浴びて過ごす一夜。

子供のころ、あれほど夜を怖がっていた少年が、いつの間にか闇の中で光を写すことを職業にしている不思議・・・。

来年は一体どんな場所で星の光を浴びることになるだろうか。

Fisheye Camera

日の出前にそっと部屋をでる。

鳥の声だけが響き渡るコテージのリビングで、コーヒーを飲みながら時間を過ごす。

パープルカラーの空気を、一人味わう贅沢・・・。

円周魚眼レンズで思いきり接近!

円周魚眼レンズで思いきり被写体に近づくと、思いもよらない絵作りができて楽しいもの。

このカットでは、レンズまでわずか2cmほどの距離まで近づいて撮影している。

このレンズは非常に不思議な効果があり楽しいのだが、初めて手にする方は、何をどうやって撮影したらいいのかなかなかイメージができないもの。そんな時は、ぜひ何かにググッと大接近してみてほしい。

被写体を中心に配置すればゆがみもほとんど気にならず、背景も意外なほど整理されるので、ぜひお試しを!

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