アンドロメダ座を見つけよう

アンドロメダといえば、有名なアンドロメダ大星雲(と呼ばれているけど本当は銀河)を思い浮かべる方がほとんどでしょう。私たちの銀河系のお隣?にある、別の銀河です。
昔「アンドロメダ…」というSF映画がありました。これは、ある街で蔓延した謎の病気の原因が、宇宙からやってきた病原体(アンドロメダ病原体と命名される)だったというお話なのですが、たしかアンドロメダ銀河には直接関係なかったような…。アンドロメダという言葉に、それほど宇宙のイメージが浸透しているということなのでしょうね。

さて、そのアンドロメダ銀河は、アンドロメダ座の方向に見えているためにそう呼ばれていることをご存知ですか?今回はそのアンドロメダ座を探してみましょう。

これは秋の夜に見られる星空です。
アンドロメダ座の目印は、秋の四辺形の北東(この図では左上)の星から
アルファベットのAの字のように連なる星の並び。
どれがそうか、わかりますか?

アンドロメダ座の探しかた

マウスを乗せてみてください。 …なんだかちょっと無理やりかしら(笑) なにも間をつないでAにしなくてもいいような気もするのですが、アンドロメダ(Andromeda)の頭文字に引っ掛けてのことらしいです(笑)。まあ、とりあえずそんな感じに覚えておけば、見つけやすいと思いますよ。でも、下の図では全然違う形につないでますけどね…

アンドロメダ座のお話

で、アンドロメダというのは一体何かと申しますと…実は、輝くばかりに美しいお姫様の星座なんですっ!
でも、星座絵を見ると…おおっ?!妙にふくよかなオカミサンさんみたいな人が…(汗)まあ、その時々の美的感覚なのでしょう。…いやしかし、美しい少女には見えないなあ…
しかもこのアンドロメダ姫、よく見ると鎖でつながれているんですよ。「美しいお姫様が、なぜ鎖に…」というあたりは、 エチオピア王家の物語でご紹介しますので、そちらをご覧下さいね!(思わせぶりだな)

ところで、アンドロメダの頭に当たる星アルフェラッツは、秋の四辺形の一つになっていますよね。でも、秋の四辺形はペガスス座の星…。そう、この星は二つの星座にまたがった星なんです!現在ではアンドロメダ座の星と決められていますが、昔はどっちの星座の星でもあったそうな。ちなみにアルフェラッツ(Alpheratz)は馬のヘソという意味の言葉が語源だそうで…。美しい姫君の頭に馬のヘソ…。なかなかシュールな光景です(汗)。ペガスス座に下半身がないのは、アンドロメダ座があるためでもあるんですね!

アンドロメダ座とぺガスス座

そうそう、もう一つ。冒頭でもお話したアンドロメダ銀河ですが、別の銀河というと天文台の大きな望遠鏡でしか見えないような気がしますよね。でも実際には、アンドロメダ銀河は肉眼でも見えるんですよ!
星がたくさん見える、空の暗いところに出かけたら、アンドロメダ座の腰のあたりを見てみてください。紡錘型(細長い楕円のような形)の、ぼんやりとしたもの(雲のような感じ)があるのがわかると思います。それがアンドロメダ銀河。街中ではもちろん無理ですが、山などに出かけると、意外とはっきり見えることに驚くと思いますよ。