ぎょしゃ座を見つけよう

これまでに、一等星をいくつ見つけましたか?冬の星座には一等星が全部で7つあります。ぎょしゃ座の目印は、残る最後の一等星。まだ名前を知らない一等星はどれでしょう?

オリオン座のずーっと上のほうに目を移していくと、
黄色っぽい色をした明るい星が見えています。
そこから五角形に星をつなぐと、ぎょしゃ座の星の並びになりますよ。

ぎょしゃ座を見つけよう

ぎょしゃ座は、南中時には
頭のてっぺんよりも北側になります(東京以南の場合)。
思い切って上を見ていかないと見つからないかも?

ぎょしゃ座の一等星「カペラ」は、冬の星座の中ではシリウスに次いで明るい星です(リゲルと同じくらい)。この時期、頭の真上でキラキラ光っている星を見つけたら、きっとそれがそうじゃないかな?

ぎょしゃ座のお話

ぎょしゃ座ぎょしゃ座の目印に使った一等星「カペラ(Capella)」は、車の名前にもなっていますよね。それだけ明るくて目立つ星ということなのだと思いますが…では名前の意味はというと、なんと「小さな雌山羊」!星座絵を見れば納得ですよね。ぎょしゃ座は子山羊を抱いたおじいさんの星座なんです。
しかし、どうしてその名前が乗用車に…(汗)
「うちのお父さんはカペラに乗ってるんだぜー」なんて会話を想像してプププと思ってしまうのは私だけでしょうか。

この星座にまつわるお話は、ちょっとややこしいんです。このあたりの星は、古くメソポタミア時代から山羊や小鹿を抱いたおじいさんに見立てられていたそうですが、後に付けられた星座名は「御者(馬車の運転手)」。4輪の馬車を発明したエリクトニウス王の星座ということになっていて。(この絵も一応左手に鞭らしきものなんぞを持ってはいますが…。)しかも星をつないだ線はたんなる五角形?! というわけで、線と絵、名前が今ひとつ一致しないんです。
まあ、星座線から星座の姿を素直に連想できるものは少ないですが、それにしても、これが山羊を抱いたおじいさんに見えるようになるためには、かなりの修行(?)が必要かも。私には未だに「五角形」にしか見えません(笑) ま、いいですよね、場所と形がわかれば…

さて、ぎょしゃ座のお話ですが…エリクトニウスにまつわる神話は、あまり面白くないんです(笑)。今回はそれはやめにして、マメ知識?を一つ。
おじいさんが抱いているこの山羊は、一説には神々の王ゼウスを育てた山羊だとも言われています。ゼウスの兄弟達は、生まれてすぐに父クロノスに飲み込まれるという不運にあいました。しかし母レアの機転でゼウスだけは難を逃れ、クロノスの目を避け洞窟に隠され育てられたのです。その間赤ん坊のゼウスに乳を与えたのが、この雌の山羊だったのだとか。
…でも、このおじいさんとの関係は何なのかしらね??