夏の大三角を見つけよう

※夏の大三角は星座ではありませんのであしからず…※

夏の基本の星座として先にご紹介したさそり座は、南の空の低い所に見えていますね。個人的には大好きな星座なのですが、夏の案内役としては、これからご紹介する夏の大三角のほうがよく使われるかもしれません。これが見つかればすなわち星座を三つ見つけられるという優れもの(?)。そして、明るい星ばかりなので、街中でも比較的見つけやすいという点も見逃せません。

…と、能書きはさておき(笑)、さっそく見つけてみましょうね。

例のごとく、下図は夏の夜見られる星空です。パソコンの画面で見るとわかりにくいかもしれませんが、夏の大三角は空の高い所に位置しています。本当の空で探すときには、空をぐるっと見渡すつもりで見てみてくださいね。

  1. まず最初に見つけるのは、頭の真上の方で、ひときわ明るく輝いている星です。そうそう、実はこの星、七夕の織姫星でもあるんです!
  2. 織姫星が見つかったところで、こんどは彦星を探してみましょう。七夕のお話の通り、織姫は天の川の西(下図では右)の岸、彦星は東(下図では左)の岸にいます。
  3. これで残すはあと一つですね。織姫星と彦星と、さらに一つ、どの星をつなぐときれいな三角形になるでしょう?
     
夏の大三角を見つけよう

ほらね、簡単に見つけられたでしょう?

織姫星はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイル、そしてもう一つの星ははくちょう座のデネブ。これで三つの星座の星を見つけたことになりますね!なんだか得したみたい?!
それぞれの星座については、夏の星座の各星座紹介をごらん下さいね。

夏の大三角は、夏の夜9時頃には天頂から東よりに見えています。この星の並び(というにはデカ過ぎるけど)が初夏の夜中、東の空に上っているのを見ると、もうすぐ夏がくるんだなー、なんてしみじみ感じたりします。