1月の星空

この季節、新春とはいいながら寒さはいよいよ本格的になる一方、夜空の星も冬真っ盛りです。

1月の星図(東京)

ほぼ同じ星空が見える時刻(月は除く) : 1日 22時頃/15日 21時頃/28日 20時頃

1月の星空 画像
     

星図に示した時間、南の空には冬の王者オリオン座が見えていますね。砂時計のような星の並びは、皆さんきっとよくご存知でしょう。オリオンは、東側におおいぬ座こいぬ座の二匹の猟犬を従え、西側のおうし座とにらみあっています。非常にきらびやかでゴージャスな冬の星空ですが、今あげた星座の中に、既にベテルギウスリゲルシリウスプロキオンアルデバランの五つの一等星が含まれているんですよ!
 ところで、冬の一等星は全部で七つありますが、それでは残る二つは何座の何でしょう?
 オリオン座から真上(真北)に目を移してみましょう。本当の空を見る場合は、南を向いて立ち、頭の真上よりも更に後ろ(北)側を、そっくり返るようなつもりで見てみてくださいね。すると、黄色味がかった明るい星が見つかります。それが、ぎょしゃ座の一等星カペラです。これで一つ見つかりましたね。
 では、もう一つはカペラから辿って探してみましょう。カペラから東のほうに目を移していくと、同じくらいの明るさの星が二つ、なかよく並んでいるのが見つかります。でもよく見ると、東側のほうが少し明るいのがわかるはずです。それがふたご座の頭に輝く星、カストルポルックスです。…あれ?明るい星が二つ見つかってしまいましたね!実はこの二つの星、明るさが少し違うために、西側のカストルは二等星、東側のポルックスは一等星に分類されているんです。つまり、ポルックスが七つ目の一等星ということになりますね!