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ぎょしゃ座を見つけよう

さて、これまで冬の星座をめぐってきましたが、その間に1等星をいくつ見つけましたか?
冬の星座には1等星が全部で七つあります。ぎょしゃ座の目印は、残る最後の1等星。まだ名前を知らない1等星はどれでしょう?

オリオン座から、ずーっと上(北)の方に目を移していくと、黄味を帯びた明るい星が見えています。そこから五角形に星をつなぐと、ぎょしゃ座の星の並びになりますよ。

オリオン座の上の方の明るい星と、そこからつないだ五角形。
どの星か、わかりますか?

ぎょしゃ座の探し方

ぎょしゃ座のボタンを押してみてね。
ぎょしゃ座は、南中時には頭の真上よりも北になります(東京以南)。

この明るい星は、ぎょしゃ座の1等星カペラです。冬の星座の中ではシリウスに次いで明るい星なんですよ。(リゲルと同じくらいです)

冬の夜、頭の真上でキラキラ光っている星を見つけたら、きっとそれがカペラでしょう。五角形をつないで、確かめてみてくださいね。

ぎょしゃ座のお話

ぎょしゃ座の目印に使ったカペラ(Capella)は、車の名前(※)にもなっていますよね。明るく目立つ星だからだと思いますが、言葉の意味は、なんと「小さな雌山羊」!

ぎょしゃ座の星座絵星座絵を見れば納得ですよね。ぎょしゃ座は子山羊を抱いたおじいさんの星座なんです。

しかし、どうしてその名前が乗用車に…
「うちのお父さんはカペラに乗ってるんだぜー」なんて会話を想像して、妙な気持ちになるのは私だけでしょうか。

※追記:これを書いた2001年当時、カペラという人気乗用車があったのです。それが、2002年に販売を終了し、後継車のアテンザ、現・MAZDA6が登場しました。まさか「小さな雌山羊だ!」ってからかわれたから、名前を変えたとか!?)

この星座にまつわるお話は、ちょっとややこしいんです。

この辺りの星は、古くメソポタミア時代から山羊や小鹿を抱いたおじいさんに見立てられていたそうですが、後につけられた星座名は「御者(馬車の運転手)」。4輪の馬車を発明したエリクトニウス王の星座ということになっています(この絵も一応左手に鞭らしきものを持ってはいますが…)。
しかも、星をつないだ線は単なる五角形

という具合に、線と絵、名前が今ひとつ一致しない星座なんです。

これに限らず、星座線から星座の姿を素直に連想できるものは少ないですが、それにしても。これが山羊を抱いたおじいさんに見えるようになるためには、かなりの修行(?)が必要かも。私には未だに「五角形」にしか見えません(笑) ま、いいですよね、場所と形がわかれば…

さて、ぎょしゃ座のお話ですが、今回はマメ知識を一つ。

おじいさんが抱いているこの山羊は、一説には神々の王ゼウスを育てた山羊だとも言われています。
ゼウスの兄弟たちは、生まれてすぐに父クロノスに飲み込まれるという不運にあいました。しかし母レアの機転でゼウスだけは難を逃れ、クロノスの目を避け洞窟に隠され育てられたのです。その間、赤ん坊だったゼウスに乳を与えたのが、この雌の山羊だったのだとか。

でも結局、このおじいさんとの関係は何なのかしらね??

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