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からす座を見つけよう

北斗七星からうしかい座おとめ座とたどった曲線を春の大曲線といいますが、これを使ってもう一つ星座を探してみましょう。

大曲線を、さらに延ばすつもりで先へたどっていくと、台形の星の並びが見つかります。
それがからす座。明るい星はありませんが、一度見つけると意外と目につく星の並びです。

これは春の夜の、南の空です。
春の大曲線を先へ延ばしていくと、小さな台形が見つかります。

からす座の見つけかた

からす座のボタンを押してみてね。
明るい星はないのですが、こじんまりとしてわかりやすいですよ。

からす座の四辺形は、知らないときには気がつかないかもしれませんが、一度覚えるとすぐに見つけられる星の並びです。東京では高さも40度ほどで、頭をあまり上にあげなくても目に入るのもポイントかもしれませんね。

からす座とみなみじゅうじさて、ここでひとつ耳寄り情報(?)です。
からす座をずーっと南にたどると、南十字星(みなみじゅうじ座)が見つかるんですよ!

残念ながら日本の本州からは見えませんが(※)、私はハワイで、地平線の上にぽつんと立つ南十字星を見つけました!
たまたま、からす座のおかげで気がついたので、すごーく得をした気分になりました。皆さんもぜひ覚えておいてくださいね。

(※後日、石垣島でも南十字星を見ました!からす座、超便利!)

からす座のお話

からす座の星座絵皆さん、「この台形がどうしてからす座なのか」「これのどこがカラスに見えるのか?」という疑問をお持ちでしょう。

そうですよねぇ、これはカラスに見えませんよねぇ(笑)。

実際、これはカラスそのものの姿ではないんです。
この四つの星は、カラスを空に打ちつけた、釘。からす座のカラスは、とある事情で空に釘で貼り付けられてしまったんです!

これだけ聞くと、「なんのこっちゃ?」という気もしますが、からす座にまつわる神話をご紹介しますね。

アポロンとカラス イメージ  ラスはその昔、太陽の神アポロンに仕えた鳥で、美しい銀色の翼を持ち、人間の言葉を話すこともできました。

あるときアポロンは、美しい娘コロニスと恋をしましたが、神の国に住むアポロンと人間であるコロニスは一緒に住むことができません。そこでアポロンはコロニスに、二人の間の遣いとして、カラスを与えたのです。
カラスは来る日も来る日も二人の間を往復し、アポロンにはコロニスの様子を、コロニスにはアポロンの様子を伝えました。

かし、ある日のこと。
カラスは、アポロンのもとへ行く途中に道草をくい、天の国へ行くのがすっかり遅くなってしまいました。遅れた理由をアポロンに問いただされ、カラスはつい、「コロニスが他の男と浮気をしている」などと、でまかせを言ってしまったのです。

それを聞いたアポロンは、すぐさま地上に降り、コロニスの屋敷から出てきた人影に向かって矢を放ちました。
ところが、アポロンが射抜いたのは、愛するコロニスその人だったのです。
コロニスは苦しい息の中、アポロンの子どもを宿していると告げ、そのまま息絶えてしまいました。

のカラスの嘘に怒り狂ったアポロンは、カラスから人間の言葉を取り上げ、さらに銀色に輝く美しい羽根を真っ黒に変えて、空に貼り付けにしてしまったのでした。

オリオン座で登場したアルテミスといい、今回のアポロンといい、この兄妹は愛する人を射殺す運命なんでしょうか? しかも早とちりというかなんというか、確かめずにいきなり矢を放つか?って感じですねぇ。

ちなみに、コロニスが宿したアポロンの子どもは無事助けられ、立派に成長しました。後でほかの星座の神話に登場しますので、覚えておいてくださいね!

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