しし座を見つけよう
北斗七星を頼りにうしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカを見つけたら、今度はそれを手がかりにしし座を探してみましょう。
しし座の目印にするのは、ライオンの頭から胸にかけての星の並びししの大がまと、しっぽの星デネボラ。デネボラは、アークトゥルス、スピカと一緒に、きれいな三角形を作る星ですよ。
これは春の夜の、南の空です。
?を裏返したような星の並びがししの大がま。
しっぽの星デネボラは、その東側です。
三角形としし座のボタンを押してみてね。
なんとなく、ライオンのように見えませんか?
今つないだ大きな三角形は春の大三角と呼ばれています。初めてしし座を探すときは、まずこの三角を見つけるとわかりやすいでしょう。
でも、一度しし座を見つければ、ししの大がまがすぐにわかるようになりますよ!
夜、東の空に昇るししの大がまを見かけると、もうすぐ春だなあ、なんて思います。
しし座のお話
しし座は、ご存知のとおり百獣の王ライオンの星座です。ししの大がまの一番下にあるのは1等星レグルス(Regulus)。ラテン語で小さな王という意味の名前です。
そして、春の大三角を形作るしっぽの星は、2等星デネボラ(Denebola)。こちらは、ししの尾を意味するアラビア語に由来する名前で、まあ、見た目のままという感じですね(笑)
さて、しし座には、星占いなどでも「百獣の王」「堂々と誇り高い」といったイメージがありますが、星座に伝えられる神話はといえば…
しし座の方はびっくりしちゃうかな?ギリシャ神話に登場する化けライオンなんです!
家畜はおろか人間までも襲って人々を悩ませたこのライオン、やがて英雄ヘルクレスに退治されるのですが、そのヘルクレスも夏の星座になっています。
そのためなのか、しし座はおもしろい動きをしているんですよ。
しし座の見え方の違い
東の空に姿を見せると、しし座はまるで駆け上がるように空へ昇っていきます。そして南の空では、堂々とした姿を横たえ、百獣の王の貫禄十分。
ところが!夏の星座ヘルクレス座が東の空に昇ってくるころになると、しし座は大急ぎで西の空へと沈んでいきます。まるでしっぽを巻いて、ヘルクレスから逃げていくみたいでしょう?
しし座の神話は、夏の星座ヘルクレス座のコーナーで詳しくご紹介していますので、そちらもぜひご覧くださいね。