10月の星空

いよいよ秋本番! これから気温が下がっていくにつれ、空気が澄んで、星がきれいに見えるようになりますよ。 ただし、昼間はまだ暖かいこの時期も、夜には冷え込みますので、星を見にお出かけの際は防寒対策を忘れずに! 

10月の星図(東京)

ほぼ同じ星空が見える時刻(月は除く) : 1日 22時頃/15日 21時頃/30日 20時頃

       

北日本から紅葉の便りも届きはじめるこの時期は、実は星を見るのにもよいシーズンです。夏や冬に比べて秋の夜空は少し寂しいのですが、澄んだ空気の中で見る星空は格別です!夜更かしすれば、東の空にはきらびやかな冬の星座たちも昇ってきます。この時期、東の空に昇り来るオリオン座は、私のお気に入りの一つ。とにかくデカイ(笑)!そしてウツクシイ!

さて、星図で示した時間、南の空にはみなみのうお座フォーマルハウトが南中していますね。秋の星座の中でたった一つの一等星であることから、秋のひとつ星南のひとつ星、とも呼ばれています。
フォーマルハウトから上のほうに目を移していくと、三ツ矢と呼ばれる星の並び、そしてそこから続くみずがめ座が見えています。「星座を見つけよう」のみずがめ座のコーナーで確認してみてくださいね。みずがめ自体は大きいわりにわかりにくい星座ですが、三ツ矢は、一度見つけると印象に残る星の並びです。

さて、フォーマルハウトの西側には、早々と傾き始めたやぎ座も見えています。暗い星がいびつな三角形に並んだ様子は、こちらもまた非常に印象的で… 何故に印象的かというと…詳しくは、やぎ座のコーナーでご覧下さい(笑)

そしてもちろん、秋を代表する星座、ペガスス座も、南の空高いところに見えています。この星の並びは、秋の星空の案内役です。四辺形の西側の辺を、そのまま下(南)の方に延ばしていくと、みなみのうお座のフォーマルハウトに、東の辺を下に伸ばすと、くじら座のしっぽの星デネブカイトスにたどり着きます。さらに、四辺形の四辺はそれぞれ、東西南北の方向を向いているので、大まかな方角を知るときにも役に立ちますよ。ぜひ覚えておいて下さいね。