5月の星空

地上は春から初夏に移り変わる時期、南の空には少々出足が遅い春の星座が大々的に展開しています。気候のいい時期、急がずにのんびりいきましょう(?)

5月の星図(東京)

ほぼ同じ星空が見える時刻(月は除く) : 1日 22時頃/15日 21時頃/28日 20時頃

5月の星空 画像
     

星座を見ると、南の空におとめ座がほぼ南中していますね。まるでゴロンと寝そべっているようです(春は乙女だって眠いのだ!)。その名前のためか楚々としたイメージのあるおとめ座ですが、実は全天で2番目に面積が広い、要するにデカイ星座なんです。ただ、スピカ以外にあまり目立つ星がないので、それが実感できないというわけ。「儚げな風情に引かれて結婚したら、実は…」という既婚男性のぼやきを髣髴とさせる星座です(?)

では一番面積が広い星座はというと、同じく春の星座、うみへび座です。頭の先はかに座の下に、背中にはからす座を乗せ、しっぽの先は夏の星座てんびん座のあたりにあるという、とにかく長い星座です。星が良く見えるところでは、頭にあたる星の並びが見つけられるはずです。そこから東に連なる星をつないで見てくださいね。

うみへび座のしっぽを辿ってみていくと、南東の空には早くもさそり座アンタレスが見ています。ひときわ赤い星で目につきます。そして北東の空には、こと座ベガも見え始めました。七夕の織姫星です!星空の移り変わりは早いですねぇ…。