ペルセウス座を見つけよう

ペルセウス座…と聞いても、星座にそれほど詳しくない人にはあまりぴんとこない、マイナーな星座かもしれませんね。ところが、天文ファンやギリシャ神話ファンなら知らない人はいない(ホント?)有名な星座なんですよ。今回は、そのペルセウス座を探してみましょう。

これは秋の夜に見られる星空です。※今回は正面が南ではありません!
ペルセウス座の手がかりは、アンドロメダ座
アンドロメダの足元に見える「」という字のような星の並びが
ペルセウス座の目印です。

ペルセウス座の探しかた

マウスを乗せてみてください。人…というのはちょいと苦しいですかね(笑) この「人という字のような星の並び」という説明はよく使われていますが、そのつなぎ方は結構みんなばらばらだったりするんですよねぇ。

ペルセウス座のつなぎ方そんなわけで、今回は一番「人」らしく見えるつなぎ方→ でご紹介しましたが、実は、私自身はこういうつなぎ方では覚えていません…というか、どうしても違うように見えちゃうんですよー(汗) 子ども?が両手を上げて喜んでいるように見えるんです!興味のある方は、右図にマウスを置いてみてみてくださいね。あ、でもこれで、覚えないで下さいねっ(笑)

ペルセウス座のお話

ペルセウス座 画像←で、細かくつないだこの星座線は、上のどれども全然違ってます(笑)。どこが目印にした「人」の並びか、わかります??

さて、アンドロメダの足元に傅くこの「人」は、ギリシャ神話に登場する英雄ペルセウス。若く美しいこの青年は、アンドロメダを守るかのような姿で星座になっていますが…この二人の関係やいかに?(なんちゃって)
アンドロメダ姫とペルセウスのお話も、 エチオピア王家の物語でご紹介しますので、そちらをご覧下さいね。

ペルセウスが(この図では) 右手に持っているもじゃもじゃしたものは、魔女メデューサの首。メデューサはご存知ですよね?髪の毛の一本一本が生きたヘビで、その顔を見たものは恐ろしさのあまり石になってしまうという、モノスゴイ怪物ですが、ペルセウスは神々の力を借り、この怪物を退治しました。
メデューサの顔に位置する星は、 アルゴル(Algol)と呼ばれていますが、これは悪魔の頭という意味のアラビア語が語源になっています。…まあ、そのまんまといえばそのまんまなのですが(笑)、実はこのアルゴル、くじら座のミラと同様、明るさを変える星変光星の仲間なんです。日によって明るさを変えるアルゴルの様子が不気味な悪魔を連想させたのでしょうね。ただし変光のメカニズムはミラとは違い、300日以上かけてゆっくり変化するミラに比べ、アルゴルの周期は2.86日で、とても短いんですよ!

ところで、この星座絵はペルセウスがカッコヨク描かれていますが(というか、顔がわからん)、プラネタリウムなどで比較的多く用いられるフラムスチードの星座絵は、髭を生やしたオッサンのように描かれてるんですよー(涙) ああ、美的感覚の違いが恨めしい…。

さて、このペルセウス座が天文ファンによく知られているのは、アルゴルのおかげもあるのですが、それよりもペルセウス座流星群のおかげといったほうがいいでしょうね。毎年お盆休みの時期に見られる流星群で、「冬のふたご群」「夏のペルセ群」といえば流星群の定番とも言えるでしょう。
この二つの流星群は、毎年コンスタントにたくさんの流れ星が観測できます。星がよく見える場所に行けば、ピーク時には一時間に数十個もの流星が見られるはずですよ。

ペルセウス座流星群 放射点

星図はお盆(8月)の時期、明け方3時頃の星空です。 放射点は○印のあたり。今度のお盆までに、ペルセウス座の位置をしっかり覚えておきましょうね(笑)