うしかい座を見つけよう

まずは基本の星座の北斗七星を覚えたら、さっそく春の星座を探してみることにしましょう。 手がかりになるのが北斗七星の、柄の部分のカーブ。この曲線をそのまま先のほうに延ばしてみると、オレンジ色の明るい星が見つかりますよ。うしかい座の一等星アルクトゥルスです。

これは春の夜に見える星空です。
南を正面にして立ったとき、北斗七星は頭のてっぺんよりも後ろの方。
（そのせいで、この図ではちょっとゆがんで見えています）

うしかい座の探し方

マウスを乗せてみてください。
北斗七星の柄のカーブを伸ばすと、明るい星がありますね。

ほら、すぐにわかったでしょう？これがアルクトゥルス。 アルクトゥルスから、逆さまのネクタイのような形に星をつなぐと、うしかい座の星の並びになります。春の夜、東寄りの空に明るく輝くオレンジ色の星を見つけたら、きっとアルクトゥルスですよ。

確かめるためには、北の空を向いて、北斗七星の柄を辿ってみましょう。これを覚えてしまえば、アルクトゥルスを間違えることはまずないと思いますよ。

うしかい座のお話

うしかい座　画像うしかい座というのは「牛飼い座」、すなわち牛を飼う人という意味の星座。ということは、星空で牛を飼っているんでしょうか？（マウスを乗せて、確かめてみましょう）
左手には、なにやら動物を連れていますが…牛ではなく犬。これはりょうけん座という別の星座です。牛飼が猟犬を連れている？？　そして、目印にしたアルクトゥルス(Arcturs)には、熊の番人という意味があります。
…勘のいい方はもうお気づきですね。熊といえば、北斗七星はおおぐま座の一部でしたよね。アルクトゥルスは、時間とともに、おおぐま座を追いかけるように東から西へ動いていきます。その様子が熊の番をしているように見えたのかもしれません。

春の星座のおいかけっこアルクトゥルスのあるうしかい座も、やはりおおぐま座を追いかけているように見えます。牛飼というよりは、熊追い(?)の星座…いや、もしかすると、牛飼が自分の牛を熊から守っているのかも？でも、星座絵を見てみると、熊を追いかけたがっているのは猟犬だけで、それを止めようとしているようにも見えたりして…。春の夜、頭のてっぺんではそんな不思議な追いかけっこを見ることができます。

このうしかい座、ギリシャ神話に登場する、天を支える巨人アトラスの姿だとも言われていますが…うーん。どうもそうは見えませんよねぇ。私は単に猟犬をいさめるおじさんだと思って見ています（笑）